Tom's Blog

物欲にまみれている

ゲノム解析漫画まとめ

前回読んだゲノム解析漫画を自分用にまとめる

  • ゲノム解析の流れ
  • その後の統計の話は出てこない
  • とはいえ最低限は説明できるようにしたい
  • 漫画の主張に自分の感想が混ざっている
  • 院試がだめだったら週末はひきこもる

 

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ゲノム解析の目的

ヒト1人あたりのゲノム解析コスト

  • 15年で300万分の1(300億円→10万、直近の数年は横ばいか)

 

ゲノム解析方法の推移

  1. DNAマイクロアレイ(既知のDNA断片を用い大まかに全体像を把握する)
  2. サンガー法(解析したい部分だけを詳細に調べる)
  3. 次世代シーケンサー(大量の塩基情報を短時間で詳細に)

 

がん細胞

  • 正常細胞の遺伝子にダメージが蓄積して生じる
  • 遺伝子にどのような変化が起こっているか、何が変化を起こしているかを調べたい

 

個別化医療ゲノム解析に期待される役割)

  • 治療
  • 分子標的薬、免疫療法の各個人への効果を予測する(治療選択の効率化)
  • ドラッグ・リポジショニング:既存の薬から新たな薬効をみつける
  • 診断・検査
  • リキッドバイオプシー(採血で済む)← 従来の腫瘍生検より楽
  • 腸内細菌のバランス(環境DNA)と細胞遺伝子への影響を調べる
  • 癌以外の稀な疾患にアプローチする際にもコストが下がる

 

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大規模ゲノムシーケンス(網羅的なゲノム解析

  • 全エクソーム解析
  • ゲノムの中の遺伝暗号を読む(遺伝子のみを全部調べる)
  • ゲノムに占める遺伝子の割合は3%程度
  • ゲノム解析
  • 遺伝子以外のゲノムも調べる
  • 遺伝子の発現を抑制するなど、遺伝子以外のゲノムにも役割がある

 

次世代シーケンサー解析(SBS法)

1. ライブラリー調製

  • DNAを断片化、両端にアダプターをつける(=ライブラリー)

2. クラスター形成

  • フローセル上でライブラリーをブリッジ増幅

3. シーケンス(塩基配列の決定)

  • 蛍光標識した可逆的ターミネーターとDNAポリメラーゼを各クラスターに添加し、1塩基分の伸長反応を得て写真を撮る
  • このサイクルを繰り返して塩基配列を読み取る(SBS法)

4. データ解析

  • BCLファイル(生データ、バイナリベース)
  • FASTQファイル(変換後、テキストベース)

ファイル解析

  • 違いを見つける:ベースの塩基配列との比較、クオリティスコア大事
  • 量を調べる:どの遺伝子がどのくらい発現しているか。発現プロファイリング
  • 配列情報を繋げる:長い配列情報を得る、解析対象を広げる